学習マネジメントで成果を出すために理解しておかなければならないことがいくつかありますので、それらについて解説いたします。

なお、当塾の考え方は、世界一のビジネス書と呼ばれるスティーブン・R・コヴィー博士の「七つの習慣」における、第一の習慣から第三の習慣の考え方を採用しています。

出典:https://amzn.asia/d/aOA3Rql

最初にお伝えするのは、第一の習慣「主体的である」に基づいた当塾の考え方です。

 

必要なことは決断すること

まず、お子さんに自分の意志で勉強させるためには、絶対にお子さんに「勉強しろ」と言わないで下さい。この言葉はお子さんから「決断」の機会を奪ってしまいます。お子さん本人が「勉強することを決断すること」が勉強そのものよりも大事だと言っても過言ではありません。

お子さんには勉強以前に、

自分の決断と行動によって自分の人生が決まる

という人生の大原則を徹底的に教え込む必要があります。

私は息子に「勉強をする」か「勉強をしない」かを自分で決めなさい。と毎日言い続けました。「それで、子供が勉強しない方を選んだらどうするの!」と思われるでしょう。その時は、「勉強をしない」という決断の責任は全て自分にあるということをきちんと教えましょう。

「結局子供は勉強してないじゃない!」と思われるでしょうが、それで良いです。何故なら、「勉強しない」と決断した上で勉強しない子と何も決断せずに勉強しない子の間には天と地ほどの差があるからです。

何も決断せず勉強しなかった子は、ひどい成績を取った時に、何が原因かさっぱり分からないでしょうが、毎日「勉強しない」ことを決断した子は、自分が「勉強をしない」という決断をした結果だということを実感として理解できます。このように、自分自身の決断と行動が結果として自分に返って来るということをはっきり実感させることが必要なのです。

ここをしっかり理解させた上で、「今日は勉強するのかしないのか決めなさい」と訊いてあげましょう。普通のお子さんであれば、毎日「勉強しない」ことを決めるより、毎日勉強する方が遥かに気が楽だということに気づくはずです。このように、「勉強をするかしないかの“決断”を必ず毎日させる」これがまず第一歩です。

 

自分で責任を取る

人は“決断”から逃げようとするものです。それは、 “決断”にともなう“責任”から逃げているのです。責任から逃げ続ける限り、人生は絶対にうまくいきません。そのため、お子さん自身が自分の人生の責任は自分で取らなくてはならないということを理解しなくてはなりません。

では、ここで質問ですが、能力の高い人は常に高い成果を出すことができるでしょうか?

答えはNoです!その理由を説明させて頂きます。

例えば、職場では重要や役職を任されるエリートで、仕事をバリバリこなしている人がいたとします。しかし、この人は家に帰るとどうしようもないダメ親父になってしまいます。

その人が、ある日娘から「明日、私が飼ってる金魚に餌をあげておいてね」と言われたとします。ですが、翌日その人は金魚に餌をあげることをすっかり忘れていました。なぜ、この人は金魚への餌やりなどという小学生でもできる仕事ができなかったのでしょうか?この人には金魚へ餌をあげる“能力”が足りなかったのでしょうか?違いますよね。

この人に足りなかったのは、能力ではなく責任です。

 

成果とは能力と責任の掛け算によって決まると考えなくてはなりません。

能力 × 責任 = 成果

従って、その仕事に全く責任を感じていなければ、普段は能力が高い人が小学生でもできるような簡単な仕事もできない無能な人間になることもありえます。

勉強においてもまずお子さん自身が“責任”を自覚しなければ成果は絶対に出ません。多くの人が見落としてますが、お子さんの勉強において、ほとんどの場合、問題は“能力”ではなく“責任”の方にあります。

勉強においても、仕事においても、

自分の人生の責任は全て自分自身にある

という当たり前のことを理解しなければなりません。ここを理解していなければ、能力以前にダメです。

 

誰も何とかしてくれない

金魚のエサやりを忘れた男性は娘から頼まれた時に「何で俺がそんなことしなくちゃならないんだ?」と思っていたのでしょう。こういう風に考えていたら、責任が0になり、成果も0になります。同じように、お子さんが勉強に対して、「何で自分がこんなことやらなくちゃいけないの?」と考えていたら、責任がほぼ0になるため、成果もほとんど出なくなります。

更に、この状態の人は「誰かが何とかしてくれないかな?」と考えます。この時、「私の言う通りにすれば、全てうまくいきますよ」と言ってくれる人が現れたら、その人はそれに飛びつくでしょう。勉強においては、そう言ってくれた先生の言う通りにしようとします。

一見良いように見えますが、これはダメです。これは依存の状態だからです。これは責任を全て人に丸投げする考え方です。そして、もし、成果が出なければ、こういう人は「あいつのせいでうまくいかなかった」と考えます。これは責任転嫁です。

つまり、「誰かが何とかしてないかな?」とか「○○の言う通りにやれば良い」という考え方は、自分の責任を全て人に丸投げし、うまくいけばますます依存し、うまくいかなければ逆恨みして責任転嫁するというものです。

客観的に考えて頂きたいのですが、このような人に責任を丸投げした挙句、依存と責任転嫁を延々と繰り返す無責任極まりない考え方の人が成果を出せるでしょうか?出せる訳がありませんよね。

だからこそ、

誰も何とかなんてしてくれない

ということを心に刻まなくてはなりません。

 

では、ここまでのまとめです。

学習マネジメント塾における「第一の習慣」

  • 自分の決断と行動によって自分の人生が決まる
  • 自分の人生の責任は全て自分自身にある
  • 誰かが何とかしてくれる日は永久に来ない

当塾のサービスを受けることを考えておられる生徒さんとその保護者の皆様は上記を決して忘れないようにお願いいたします。

間違っても、「お金を支払っているのだから、成績に上がらなかったら塾のせい」などとは考えないようにお願いいたします。このような考えを持たれている限り、絶対に成果は出ないということは断言させて頂きます。

 

次のページ:何のために勉強をするのか?(第二の習慣)