マネジメントを行う上で絶対に必要なもの
当塾は学習におけるマネジメントを教える塾ですが、当塾は塾側が生徒のマネジメントを行うのではなく、生徒本人に勉強におけるマネジメントを身に付けてもらい、自分自身をマネジメントできるようにすることを目指しています。
学習マネジメント塾では、生徒が自身のマネジメントを行う上で必要なツールや仕組みを提供しますが、それ以前に生徒自身が学習マネジメントを行う際に、絶対に必要であり、最も重要なものを学びます。
それは「主体性」です。
なお、これは私の愛読書でもあり、世界一のビジネス書と呼ばれているスティーブン・R・コヴィー博士の「七つの習慣」における”第一の習慣”に該当しますので、詳しく知りたい方はお読みすることをお勧めします。
生徒自身が自ら立てた計画に基づいて勉強を行い、結果を出したいのであれば、生徒がそれを自身の主体性を持ち、その結果に責任を持つという意識を持たなければマネジメントを行うことは絶対にできません。
例えば、「先生の言う通りに勉強していれば良い」と考えている生徒に「この勉強をしなさい」と指導をしたとします。
講師や塾の立場からしてみれば、指導を素直に受け入れてくれるのだから好都合な面もあるでしょう。
しかし、もし別の人がその生徒に「君は何故この勉強をしているのか?」と訊いた時、その生徒は「先生がこれをやれと言ったから」としか答えないでしょう。
人が人を指導する際には、必ずそこには何らかの意図があるはずですが、「先生の言う通りにやれば良い」と考えている生徒はその意図を読み取ろうという意識をまるで持ちません。
主体性を持たない生徒の考え方
そして、その指導によって生徒の成績が上がったら、きっとその生徒は「これからは全部先生の言う通りに勉強していこう」と考えます。
一見すると良いように見えるかもしれませんが、これはその勉強をする意味や指導の意図を自分の頭で考えておらず一方的に頼っている状態です。つまり、これは依存の状態なのです。
また、逆にその指導によって生徒の成績が上がらなかったら、その生徒は「あんな奴の言うことを聞いたせいで無駄骨を折ることになった。全部あいつのせいだ!」と考えます。
誰の指導を受けたとしても、結局勉強するのは自分自身なのですから、その責任は自分にあるはずです。
それなのに「全部指導をしたあいつのせいだ」などという考え方は明らかに責任転嫁です。
「先生の言う通りにやれば良い」というような主体性を持たない生徒の思考形態とは、目標に到達するための計画、戦略などを全て人に丸投げし、その結果がうまくいけば依存し、うまくいかなければ責任転嫁するというものなのです。
このような「依存」と「責任転嫁」を延々と繰り返す依存型学習をすると、誰かに与えられないと生きていけない人間になってしまいます。
逆に、主体性というものをきちんと自覚している生徒は、単に言われた通りにやるだけではなく、その指導にどのような意図があるのかということまで考えます。
そして、その結果がうまくいけば、それを更に発展させた勉強法を試そうとしますし、結果がうまくいかなければ、その問題点を分析し、改善活動を行うはずです。
主体性を持っている生徒の考え方
客観的に考えて、元々の頭の出来が同じであっても、主体性を持ち成績に対する責任が自分にあるということを自覚している生徒とそうでない生徒の間に、今後大きな差が生まれることは間違いないでしょう。
大抵の場合、成績の良い生徒とそうでない生徒の差を生む最も大きな要因は知能指数や根性などよりも主体性を自覚しているか否かであると当塾では考えています。
学習マネジメント塾は、日ごろの勉強を通じて主体的に生きることの重要性を学び、自分で考え、自分で決めて、自分で行動し、自分で責任をとることができる社会で本当に必要とされる人間を育成していきます。