「努力は必ず報われる」とよく言われていますが、これは正しいでしょうか?私はこれは少し言葉が足りないと思います。「正しい努力を一定量以上すれば必ず報われる」というのが正しいでしょう。
正しい努力をする
努力をすることは大切ですが、単にがむしゃらに努力をすれば良いという訳ではありません。成果に繋がる正しい努力をしていなければ、それは単なる徒労に過ぎません。正しい努力が出来ていなければ、それは努力をしていないことと同じです。
例えば、昔の運動部では、うさぎ跳びが行われていたり、練習中に水を飲んではいけないというようなルールがあったりしました。ですが、うさぎ跳びは間違ったトレーニングであることが既に証明されていますし、練習中に水を飲まなければ、脱水症や熱中症になってしまいます。もし、今の時代に炎天下に水も飲まずにうさぎ跳びをし続ける野球部があったとしたら、彼らはどれほど頑張っても甲子園に行けるはずがないということはご理解頂けると思います。
これと全く同じことが勉強にも言えます。今の時代でも炎天下のうさぎ跳びのような間違った勉強をし続けている生徒さんは相当数いるでしょう。まずは、それらを改めて、正しい勉強をすることを覚える必要があります。今の時代はネットの普及により、多くの有用な情報が無料で簡単に手に入るようになっています。文章を読むのが面倒な人であれば、勉強法を解説している動画がYoutubeにいくらでもあります。
しかし、それでも勉強法をろくに調べもせず、間違った勉強をし続けている生徒さんはいます。そのようになる原因は彼らが本来の目的を見失っているからでしょう(これについて、詳しくは自分は何を目指しているのか?のページをご参照下さい)。つまり、親や教師から「勉強をしなさい」と言われ続けて勉強してきたため、勉強が「親や教師に叱られないため」にする行為になっているのです。単なるアリバイ作りのために勉強をしている生徒が効率など考えるはずがありません。
そのため、勉強法を改善することも大切ですが、その前に「自分が何を目指していて、何のために勉強をしているのか?」を徹底的に見つめ直す必要があります。
一定量以上の努力をする
以前、「今でしょ!」のフレーズで有名な林先生が、生徒から「自分は正しい勉強をしているのに成果が出ない」と相談を受けて、どの様な勉強をどの程度しているか訊いてみたら、勉強の量が全く足りていなかったという話をしていたのを聞いたことがあります。どれほど正しい努力をしていても、努力の量が一定以上になっていなければ成果が出るはずがありません。そして、努力の成果というものは多くの場合、努力の量が一定以上になっていなければ見えてこないのです。それを理解せず、少しの努力で成果が出ないために「自分は努力しても無駄なんだ」と諦めてしまうことが問題なのです。
勉強の成果は飛行機が滑走路を走って飛び立つ様に例えられることが多いです。飛行機は飛び立つ前に滑走路を高速で走らなければ浮くことができません。それと同じように、勉強を頑張っても、勉強の量が一定量以上にならなければ、成績は向上してこないものです。しかし、正しい勉強をし続けていれば、成績が上がらない時期であっても、滑走路上でどんどん速度を上げている飛行機のように、飛び立つ準備が整いつつあるのです。そして、勉強量(飛行機の速度)が一定以上になった時に飛行機が空へ飛ぶように大きく成績が向上するのです。
学習マネジメント塾での活動
勉強は質と量のどちらが大事か?というようなことがよく言われますが、成果を出すためには質と量の両方が必要であり、質を量でカバーすることも量を質でカバーすることも出来ないのです。そのため、学習マネジメント塾では勉強の質と量を別のものとして意識し、それぞれを向上させるために以下のような活動を行います(詳しくはコンセプトと指導内容のページで詳しく解説しています)。
勉強の質の向上
- 生徒が主体性を持ち、全ての責任を自分で取る必要があるということを教える。
- “自分は何のために勉強をしているのか”ということをせいと自信に明確にさせる。
- 効率の良い学習方法を取り入れ、自分に合うものを探す。
勉強の量の向上
- 長時間のノルマ制学習指導で勉強時間を確保する
- 一週間の学習計画を立て、定期的な連絡によってサボれない仕組みを構築する。
これらによって、学習の質と量を向上させれば、成果は必ず出ると私は確信しています。