ほとんどの人が「友達をたくさん作ろう」とか「友達を大切にしよう」ということを小学生の頃に親や先生から教えられます。そのため、世の中では友達は多い方が良く、誰とでも仲良くすることが出来る人の方が人格的に優れていると見られがちですが、付き合わない方が良い人も確実に存在しています。と言うのも、人は自分で考えている以上に周囲の人の影響を受けているのです。そして、マイナスの要素を強く持つ人と一緒に居ると、マイナス要素がどんどん自分の中に入っていくことになります。

以下、私が考える付き合わない方が良い人の特徴を挙げていきます。

 

素行が悪い人

これは誰でも分かることだと思いますが、暴力的だったり、社会のルールを守らないような素行の悪い人とは付き合わない方が良いです。特に、暴力団などの反社会的組織の人とは一生関わらないで生きていきたいと私は考えています。当塾の生徒募集要項でも親御さんが反社会的組織に属しておられる場合は入塾をお断りするということを明記しているのはそのためです。その他にも、例えば友人が薬物中毒で「一緒にドラッグをやろう」と誘われるようなことがあった場合どうするべきでしょうか?そんな状況で「友達を大切に」などと言っている場合ではありません、一秒でも早く縁を切るべきです。

暴力団や薬物に誘うようなケースは極端ですが、そこまでで無かったとしても、すぐに暴力を振るったり、言葉遣いが乱暴だったり、礼儀を弁えていなかったり、お金にだらしなかったり、人を不快にさせるようなことや迷惑をかけるようなことを平気でやるような人とは可能な限り距離を置くべきです。つまり、世間一般で不良と呼ばれる生徒とは付き合わない方が良いのです。何故なら、平気で悪事をするような人間が身近にいると、自分の心の中でも悪事を行うことの抵抗が無くなっていくからです。そうなれば、いずれ自分も悪事を行う人間になっていくでしょう。そうならなかったとしても、暴力的な人と一緒にいれば自分が暴力の被害に遭う可能性が非常に高いです。

不良が学校の人気者だったりするのは漫画の中だけです。現実において、暴力や恐喝をしているような不良は学校や世間の嫌われ者ですし、それが当たり前です。そのため、素行の悪い人とは可能な限り付き合わない、関わらないと考えた方が賢明でしょう。

 

向上心が無い人

向上心の無い人も可能な限り付き合わない方が良いと私は考えています。学園ドラマでは、悪役教師が「バカが伝染(うつ)るから、バカとは付き合うな」というようなことを言うことがありますが、ある意味これは当たっています。行動力のあるバカが勝つこともあるという記事でもいわゆる”バカ”について書きましたが、この場合は”向上心のあるバカ”です。私が付き合わない方が良いと思うのは、”向上心の無いバカ”です。

“向上心の無いバカ”とは、人の努力を馬鹿にしたり、「どうせ無理に決まってる」と言って何も行動を起さなかったり、楽をすることや遊ぶことしか考えていないような人間です。別に遊ぶことが悪いことではありませんが、遊ぶ時は遊ぶ、勉強をする時はするというようにメリハリをつけて生きるべきです。決断をせず、行動もせず、目的も無くフラフラと生きて、勉強をしたくないからバカでいい、仕事をしたくないけど金は欲しい、というような考え方をしているような向上心の無い人と一緒にいたら、その自堕落な考え方が伝染します。

私は名門高校や一流大学の人が必ずしも優秀だとは思いませんが、それでもやはりレベルの高い学校に行くことで、日々勉強を頑張っている人が多くいる環境で過ごすのは意義深いことだと思います。逆に周囲に目標を持って努力する人が少ない底辺高校やFラン大学では向上心を持つことは難しいでしょう。

向上心の無い人はそれ自体に害がある訳ではありませんが、付き合うことは控えたほうが良いでしょう。

 

卑屈な人

いつも暗い顔で「どうせ自分なんて」などと言っている卑屈な人とも距離を置いたほうが良いでしょう。そのようなネガティブなオーラを持つ人と一緒にいると自分まで気分が落ち込み、心のパワーを消耗させられるのです。

頭が良い人イコール優秀な人ではないの記事でも書きましたが、卑屈な人に優秀な人はいません。卑屈な人は「どうせ俺なんて・・・」と考えることで、責任や決断から逃げる口実を作っているのです。向上心の無い人もそうですが、卑屈な人は全てを諦めて努力を放棄している状態に居心地の良さを感じているのです。そして、その居心地の良い世界に周囲の人間も引き込もうとします。つまり、「君も一緒にダメ人間でいようよ」という考え方です。そんな世界に引きずり込まれたら、人生においてどれほどマイナスの影響があるかは、説明するまでも無いでしょう。

 

 

 

素行が悪い人、向上心が無人、卑屈な人とは出来る限り付き合わない方が良いですが、逆に付き合いを持った方が良い人とはどのような人でしょうか?それは上記で挙げたものとは真逆の礼儀正しく、向上心があり、ポジティブな人です。と言うより、自分自身がそのような人間であろうと努めるべきでしょう。

私は塾という10代の若者と接する仕事をする以上は周囲にポジティブな影響を与えるような人間でありたいと願っています。そのため、完璧にできてるとは言いませんが、可能な限り明るく、礼儀正しく振舞うように心がけています。明るく振舞うとバカだと思われるとか、礼儀正しく振舞うと舐められるなどと考える人もいるかもしれませんが、暗い顔をしている方が知的に見える訳ではありませんし、無礼な人が尊敬されることもありません。

そんなことは気にせず自分自身と周囲の人によりポジティブな影響を与えるためにはどうするべきかを考えた方が遥かに建設的です。そして、自分や大切な人を守るためには、ネガティブな影響を与える人とは距離を置いた方が良いということも覚えておくべきでしょう。