社会人として働いていると、たまに不動産投資などの電話がかかって来ることがあります。そのようないわゆる「他人に進められた儲け話」を皆さんはどのように考えるでしょうか?

私は他人に勧められた儲け話は100%損をすると考えています。何故そう言えるかと言うと、本当に儲かる話であれば、他人に教えるはずがないからです。セールスマンが売りつけてくる投資話は特にそうです。以前、Youtubeでビジネスのコンサルタントの人が“投資物件のセールスマンは投資のプロではありません。セールスのプロです。”と解説していました。私はこの言葉が全てだと思います。

ただし、私は全ての投資を否定するつもりはありません。この世の中には株や不動産の投資で豊かに暮らしている人たちは大勢います。本当に儲かる投資話とそうでないものを見分ける方法を私が知っているわけではありませんので、投資で失敗しない方法を示すことはできませんが、投資で後悔しないための心構えだけ書いておきます。

 

投資で後悔しないためには

ここで重要なのは、失敗した時にその責任を自分で取る覚悟があるか?ということです。つまり、失敗した時に「自分は失敗した」と考えるか「あいつに騙された」と考えるかの違いです。もし、失敗した時に「騙された」と考えるぐらいなら、そんな話には乗らない方が良いでしょう。「騙された」と考えるということは、その投資の成否を他人の力に委ねるだけでなく、責任まで押し付けているということだからです。

投資の中には投資信託などのある程度人に任せる形での投資もありますので、人に任せることが必ずしも悪い訳ではありませんが、責任まで人に押し付けるのはどう考えても間違っています。

何故なら、投資に限った話ではありませんが、責任を誰かに押し付けてしまうと、人はそこから何も学べなくなってしまうからです。

 

仮に自分で勉強して株の取引を始めて、100万円損をしたとします。そうなれば、100万円は確かに損をしたのかもしれませんが、「このような運用をしていては損をする」ということを学ぶことができた分、まだ意味のある損失です。

しかし、赤の他人の投資話に乗って100万円損をして、「あいつらに騙された!全部あいつらのせいだ!」と人への恨み言を言い続けるだけでは何も学ぶことができません。つまりこの場合は完全に無意味な損失にしかならないということです。

 

そのため、投資を行う際には、その投資の成否の可能性やリスクについて徹底的に勉強や調査を行い、うまく行かなかった時にも「あいつのせいだ」などとは絶対に言わないように自分で責任を取る覚悟を決めることがまず求められることだと言えるでしょう。