人間関係を維持する、つまりメンテナンスするためには、お金・時間・労力が必要な場合があります。特に友達との付き合いはそうでしょう。友達としばらく会わないと次第に疎遠になってしまい、久しぶりに会った時にどのように話したらよいか分からなくなったり、遊びに誘いにくくなりがちです。そうならないように、頻繁に連絡を取ったり、SNSで近況を報告し合ったりする人も多いですが、正直私はそのようなことをするのは無駄ではないかと考えています。

 

友達は少ない方が良い?

「今でしょ!」のフレーズで有名な林先生は「友達は少ない方が良い」と語っていました。以下に、林先生の意見を紹介させて頂きます。

【林先生の意見】

  • 完全に価値観が合う人などほとんどいないはずなので、友達が多い人は”合わせている人”がだんだん増えていくことになる。
  • それでも友達といるのは楽しいので一緒に過ごすのだが、いつもの仲間といつもの店でいつもの話をしていたら人生の無駄。
  • たまに会う仲の良い友人と相談するのであれば有益なこともある。

この林先生の意見については私も全く同感です。確かに友達は大事ですし、友達と過ごす時間は楽しいかもしれません。しかし、友達という関係を維持するために、自分の時間を使う必要は無いと考えています。そもそも、「僕たちって仲良いよね」ということを確認し合うためだけに時間を使うなど私には無駄としか思えません。

 

人間関係のメンテナンスに時間を使いすぎない

私は用が無い限りは友達に連絡をすることはありません。友達が住んでいる遠方の地域に出張になった時に「ちょっと飯でも食うか?」と誘う程度ならありますが、それも数年に一度あるかないかです。私にとって友達に会う頻度などその程度で十分なのです。そして、友達の方もそう思っていることでしょう。だからこそ、彼らと会った時に気まずさや何を話せば良いか?などと考えることもありません。むしろ何年かに一度しか会わないからこそ、お互いに仕事や家庭環境などの変化があり、お互いの変化や自分との違いに新鮮さを感じることができるのです。

もちろん、その程度しか会わなければ、ほとんどの友達とは疎遠になってしまっていますが、メンテナンスを行わずに疎遠になるのであれば、疎遠になったままにしておいて問題無いでしょう。特に男同士の友人関係であれば、寂しさを紛らわすためだけの関係など不要です。そもそも頻繁に会って何をするのか?と考えてしまいます。人間関係は大事ですが、人間関係を維持するために時間を使いすぎて、やるべきことややりたいことが出来なくなっては本末転倒です。

私が唯一やっている人間関係のメンテナンスは年賀状と暑中見舞いを送る程度のことですが、私はそれで十分だと思っています。

 

本当に大切な人との繋がりを大切にする

成人して自立すれば親や兄弟に全く連絡を取らずに数か月過ごす人も多いでしょう(私もそうです)。しかし、親や兄弟に数か月連絡を取らなかったからと言って”疎遠になってしまうのでは?”と不安に感じる人は普通はいないはずです。それは「数か月連絡をしなかった程度で縁が切れるはずがない」と思っているからです。逆に言えば、長く連絡を取らなくても不安にならない相手とは、”本当に大切な人”としての繋がりが出来ているのではないかと私は思います。

多くの友人との関係を維持するために時間や労力を使っている人の価値観を否定するつもりはありませんが、何年も会わなくても昨日も会ったかのように付き合える友達がいるのも同じぐらい良いものです。確かに会うのは5年に一度あるかないかですし、これから先の人生で彼らと会うのは10回無いかもしれません。しかし、私は現在の数人程度の友達との関係は一生続く関係になると思っています。